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B'zと月と、時々海

B'zと稲葉さんソロ作品中心の音楽レビューブログ、特に歌詞の考察と感想に重点をおいたブログ。B'z及びソロ作品の全ての曲に対して、1曲1曲なるべく丁寧に合理的にレビューします。初めて来た人はカテゴリの『当ブログについて』から御拝読願います。『お知らせ』では現在の状況などを更新しているので、適度にご覧下さい。たまにB'z以外の邦楽・洋楽の話もします。

あの命この命(Peace Of Mind #14)

あの命この命
"こっちの愛のために あっちの愛を消す"
"あの命この命 どちらがどれだけ重いんでしょう"

【測定不能】

日本国の終戦70周年ということで、この曲だけ先駆けて紹介したいと思う

稲葉さんによるアコースティックギターの引き語りのみ(厳密には違うが、ほぼアコギのみと言ってよい)
ほぼ同じメロとリズムで進行するので、曲と言って良いのかどうか怪しい上、
歌詞だけを評価するのもなんかあれだし、
そもそも評価すること自体間違っていると思うので、測定不能とした

最初に書いたように、これは戦争に関する歌詞であるが、
よくあるような「ただ批判するだけ」の内容ではなく、「訴えかけるよう」な内容となっている
背景的にはいわゆるWW2ではなく、アルバムリリース当時に起きていたイラク戦争だと考えられる

まず二つの文章の比較から


"36時間の手術の末に
 最新の医学に救われた
 一つの小さなその命に
 誰もが涙を流してた"


"翌日 ある町に朝早く
 最新のバクダンが落っこちて
 あっけなく吹き飛んだ多くの命を
 誰もが知らないまま時が過ぎる"


①番は自国で、
②番は敵国のことだと思われる
この二つの出来事を比べてどうだろうか
もはや、多くを語らずとも大体の事は察することはできると思う
『自国側』から見れば、自国の人間はもちろん大事、
でも、『敵国側』の人間はどうでもよいのだろうか
しかもこれは兵士ではなく、明らかに非戦闘員である民間人を狙ったもの

この場合、"あの命この命 どちらがどれだけ重いんでしょう"
比べられるはずがない
同じ地球の上で生きているという意味では、全く同じだ

"一歩踏み出すたびに 重いリュックが揺れ
 その底にあの人の 手紙と写真
 最前線(はんぱ)でためらうことは 許されず
 こっちの愛のために あっちの愛を消す"

この部分は、このアルバムの1曲目の「おかえり」と少し繋がっている
この男には、故郷で自分の帰りを待っている人がいる
だがそれは、この男が戦わなければいけない敵国兵士にも同じことが言えるはずだ

この場合、"あの命この命 どちらがどれだけ重いんでしょう"
比べられるはずがない
自分にも相手にも、故郷で帰りを待っている人がいる

"何もかも 消えてゆく せめてあのぬくもりよ永遠に"
戦争が終わって残ったものといえば、疲弊しきった人間しかいない
特に敗戦国は
日本は敗戦しても、短期間で人類史的に極めて稀な大復活をとげたが、
全ての国が真似できるわけではない
しかし、何があっても、ぼろぼろになっても、消えないものがある
それは人々の気持ち、心理、精神・・・
この歌詞に出てくる男も、ある想いを抱えて戦いにきた
それだけは、誰にも壊すことはできないはずだ

そして、残された人々の気持ちも
過去は変えることができない、せめて良い未来を描いていきたいものだ
日本人は今更アメリカ人を憎む必要はないが、だからといって過去を忘れてはならない
憎む気持ちではなく歴史を継承していくべき
凄惨な歴史を繰り返さない為にも、日本人は、言い換えれば人類は歴史を学び続けなければならないだろう

「勝てば官軍負ければ賊軍」という言葉が昔からあるが、
戦争は勝敗で一方的に良い悪いが決まるのではない、
関わった時点でどちらが良いも悪いも糞もないのである
だから戦争はなくならないのだろう

将来、戦争はなくなるだろうか
綺麗事抜きで、正直なことを言うと、完全に無くなる確率は極めて低いだろう
残念ながら、人類の歴史は常に血塗られている
しかし、どんなに綺麗事だろうと、世界平和は願わずにはいられない

少しというか、だいぶ脱線してしまったが、
稲葉さんは何も押し付けているわけでない、
ただ、
"あの命この命 どちらがどれだけ重いんでしょう"
と、考えてもらいだけなのだから

~ Peace Of Mind ~
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